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レジェンド鈴木が日々感じたことを哲学するブログ。書評、エッセイ、ポエムも書いてます。

少子化社会の要因…1)男性の15%が「生涯未婚」について

 前述したとおり、少子化には主に4つの原因があると日経新聞の記事にあった。その一つ、に

1)男性の15%が「生涯未婚」(50歳未満)

とあるのだが、私はこれを疑問に思う。
そもそも、すべての人が結婚したいわけではないし、離婚する人もいる。
私も含め、今は結婚しても3人に1人は離婚する時代だ。そういう意味でも、私はこの15%とう数字が決して高いとは思わない。
「だから何だ?」と言いたい。

非嫡出子」という言葉をご存じだろうか。結婚しない男女から生まれる子供の事を指す。この言葉を使っているのは日本くらいであり、まちがいなく差別用語である。もう広辞苑からも消してもらいたい。実はこんな言葉を一般用語として、まだ利用している日本の生活習慣に問題がある。

実はフランス、スウェーデンを中心にヨーロッパでは、結婚しない男女から生まれる子供は何と50%存在する。日本はなんと2%というから驚きの事実だ。

結婚式は新郎新婦よりも、”両家の縁”を尊重する日本だからこそ、このようなことが起きていると思う。フランスの様に二人に一人は、籍を入れていない男女から生まれていれば(シングルマザー含む)、この「非嫡出子」といった差別用語が根付かないのもよく分かる。

つまり極端な話「結婚を意識せず子供を産みたい人は、誰が何と言おうが自分の責任で産んで育てる」こういう文化がヨーロッパにはあるのだ。人間の本能だと思う。

これらの要因から鑑みて少子化社会の要因の一つに、1)男性15%が「生涯未婚」を上げることは単なる数字的なマーケティング理論に過ぎない。人間の生命、本能とは数字だけでは計れない。子供を産みたい人がいても、結婚しないと「非嫡出子」「親のいない子」として認識されることを恐れ、出産を断念してしまう方がいる、というのが、少子化社会の要因の一つである。それが私の見解だ。

当社は薄弱ながら、日本の少子化問題に取り組んでいく。