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レジェンド鈴木が日々感じたことを哲学するブログ。書評、エッセイ、ポエムも書いてます。

経営者の熱き思いに敬服… 第2章

 先日、富山で製造業を経営する親戚K氏さんを訪ねた。
目的は挨拶と、当社の商品説明と兼ねて。

Kさんは、嫁さんのいとこにあたる方で、昨年の4月に初めてお逢いして以来だ。すこし緊張したが、Kさんは大変気遣いのうまい方ですぐに打ち解けることができた。

お昼をご一緒した後、昨年12月に建てられた新社屋にお邪魔した。ピンクの明るい感じで、普段目にする工場とは雰囲気が違う。

とても清潔で生産効率の高そうな仕事場だ。午後一に伺ったが、社員の皆さんは徹底して清掃されていたので、正直驚いた。

社員の方もみなさん明るく、経営者の姿勢が社内の隅々にまで行き渡っているようだ。

Kさんは2代目社長。先代は6年ほど前に亡くなられ、しばらくして後を引き継がれたとのこと。

工場見学をさせてもらい、いろいろお話を伺う中で、特に肝に銘じたい言葉を抜粋しておくことにする。

Kさん曰く…

・どんな仕事も最後は人間関係だ。親父が亡くなった時、社員、お取引先として誰一人離れていく者は居なかった。とてもありがたく、うれしかった。一番恐れていたことだったから。

・今は不景気のあおりで苦しい時期だが、回復の兆しが見え始めた。
 社員は解雇したくない。ワークシェアリングをしてでも雇用を守りたい。

・自分の給料無くしてでも社員への給料を払う。

心から敬服いたします。
何故なら言葉だけではなく、それは全て身をもって実践、経験された事だから。

通された社長室では、先代の写真が飾ってあった。嫁さんのお父さんの弟さんにあたる方だ。しかし、兄弟そっくりだ。

その後、親戚の家に伺い、すぐにさま嫁さん家の墓参りに向かった。さっきまで話の中心であった、Kさんのお父さんもこのお墓で眠っている。予定していなかったので、まるで呼び寄せられたようで不思議な気分だ。

今日は富山に来る運命だったんだ…と一人になった時にそう感じた。

住まいは遠くても、近しい親戚に尊敬できる経営者が居て、とても光栄に思う。