Real Blog

レジェンド鈴木が日々感じたことを哲学するブログ。書評、エッセイ、ポエムも書いてます。

創立記念を祝う?

 あまり偉そうなことは言いません…。
昨日めでたく、私の妻が勤める会社が創立5周年記念を祝うパーティを、都内の有名ホテルで開いたようです。「あ〜そりぁ、おめでたいな…」と、果たして社員の皆さんは本当にそう思っているのでしょうか?私は疑問です。

 なぜなら、その会社は大手企業のグループ会社として吸収合併され、社名を変更してスタートしたのがちょうど5年前。その会社(もとの親会社)が創立したのは半世紀以上前のはずです…。

 会社が吸収合併されるって、どういう気分でしょうか。長らくは社内が混沌としていたようです。上層部、社員の入れ替わりも激しかったと聞きます。社外の文化、思想を取り入れてそれに染まる…という事は、同じ日本人でも抵抗があります。聞く度にヒシヒシと伝わってきました。

 特に上層部の方は大変だったのでは無いでしょうか。今まで白かったモノを黒と言わなければいけない、そしてそれを部下に指示する、自分を押し殺すことができなければ辞めるしかない…。

「みんな聞いてくれ!私は本当に会社(部下)のことを思って言っているんだよ!」というワンシーン、幾度となくあったと思いますが、果たしてそれは本心からなのか…。

 心中お察し致します。

 銀行、コンビニ、百貨店、今の時代何でも合併ありの時代です。いちいち考えていたら生きていけません。そのようなたくましい処世術も身につけられないようであれば、生きていけないのです。

 悲しいかなそれが今、私達が受け入れるべきリアルなのです。
 

 「時代は夜動く…」
リアルアイディ