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レジェンド鈴木が日々感じたことを哲学するブログ。書評、エッセイ、ポエムも書いてます。

「さよなら」が知っているたくさんのこと 唯川 恵 著

以下、本書の言葉です。


〜「わらをも掴む思いで掴んだものは、絶対にわらだ!」苦しみにもがく時、人は必死に何かにすがろうとするものです。けれど、そういう時につかむものはたいていわらです。いっそのこと溺れてしまいましょう。溺れて、自分の力で這い上がる。両目をぱっちりと開いて、本物を見つけるのはそれからです。 〜


この言葉、ある方の書籍メルマガを読んで知ったのですが、電撃的なショックを受けました。だって、人ごとではないんですもの。


わらをつかみかけたこと、つかんだこと何度もありました。
一番最初に経験したのは、2001年に最初に就職した会社を辞めて、転職した時でしょうか。当時はITバブルがはじけて…なんて時代に「IT企業に転職したい」との思いから、3年勤めた会社をあてもなく辞めたわけです…。一部上場の会社でしたから、周囲は哀れな目で見るし、そんな時に人間まずこう思うわけです。


「まだ、有休消化期間だから、今謝れば会社に戻れるかも…。どうしよう…。」わらを掴みかけるわけです。でも止めておきました。


そして次に転職で面接を受けて、何社か内定を頂いた後に「オレはこんな超体育会系のIT販社に勤める為に辞めたのだろうか…」とか「この会社、たぶんこれからWEB通販で有名になるんだろうなぁ、でも何だか前の会社と雰囲気が似ていて嫌だなぁ…」そして、またわらを掴もうとしましたが、止めました。


その直後、前職のソフトウェアメーカーに内定が決まり、そこで7年半もお世話になりました。これが自分の求めていたものだと、今振り返って思います。なぜなら、明らかに今の自分のベースになっているからです。


それが最初の「わらを掴まずに一度溺れる、苦しむ、這い上がる」という経験です。


「さよなら」が知ってるたくさんのこと (新潮文庫)

「さよなら」が知ってるたくさんのこと (新潮文庫)

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