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レジェンド鈴木が日々感じたことを哲学するブログ。書評、エッセイ、ポエムも書いてます。

社内の常識は社外の非常識

 私が最初に転職したのは2001年8月。大卒で就職した会社を3年で辞めて、全く違うIT業界の門をたたいた。で、初めての転職ということで、そこに行き着くまでに色々ありましたがそこは割愛します。一番最初に感じたのは「自分ってなんて固いんだろう…」という事でした。

 結局、この会社に慣れてきたなぁ、と感じるのに1年半かかりました。要するに前職で学んだ常識やルール、考え方などが全く次の会社では通用しないのです。あんまり固いことばっかり言ってると「君は何なの?」という空気が流れてしまいます。


 で、その固い自分の殻を破るのに1年半かかったわけですね。これは転職してみないと分からないものです。よく「他社でも通用する人間になれ!」なんて言う人がいますが、それは他社や異業種を渡り歩かないと無理だと思います。例えるなら、日本で英語を学び海外に行かずして、イギリスの文化を知り尽くしておけ!と言っているようなモノ。


 社内の常識は社外の非常識です。その組織が大きければ大きいほど、今の自分の型が”常識”だと思い込んでしまいます。でもそれは、同時に非常識であったりするわけですね。先ほどの例で言うなら、海外に行けばナイフとフォークでご飯を食べるし、靴を履いて家に入る訳です。


 さらに、起業なんかしたりすると、今までの”会社員=社会人”の常識が完全に打ち砕かれます。今までの常識を大事にポケットに入れていても、何の役にも立たない事に愕然とするわけです…。


 その人の型は必要なんでしょうけど、それを適宜打ち砕いて、毎回新しい膜を作っていく、ぐらいの考え方が今の時代に合っているんじゃないでしょうか。


リアルアイディ
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