Real Blog

レジェンド鈴木が日々感じたことを哲学するブログ。書評、エッセイ、ポエムも書いてます。

恩師との再会 30年の時を経て

先日、お盆の帰省時、小学6年生の恩師、担任のN先生にお逢いした。小学校卒業以来だから、実に30年ぶりの再会となった。

 

 

今まで中学、高校などの同窓会は何回かあったけど、小学校の級友で集まるのは初めて。

 

 

N先生は僕たち6年3組の担任の先生。当時からパワフルでとてもエネルギーに満ちた熱血先生。僕たちの担任後は、いくつかの小学校に赴任されて、教頭先生、校長生を務められたという。

 

 

今は教育現場の第一線を離れて、小学校とは違う別の教育分野で活躍されています。

 

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宇治橋を渡り、平等院へと続く道。有名なお茶屋さんが軒を連ねている。 

 

 

 

地元商店街にある落ち着いた個室居酒屋で、当時のクラスメイト5人と一緒にお逢いすることになった。クラスのみんなが大好だったN先生。30年経ってもお元気で昔と変わらない。 

 

 

N先生は当時の卒業アルバムを見ながら、一人一人の思い出をたくさん話してくださった。

 

 

30年ぶりに会ったというのに、N先生の口からまるで数年前の友達との出来事を話すかのように、どんどんエピソードが沸いてきて克明に話してくださった。その様子を見て、とても懐かしく驚いたし、とても嬉しかった。

 

 

また、当時の子供達には話せないエピソードも話して頂けた。それを聴けて嬉しい反面、N先生にとって当時いろんな葛藤や、ご苦労があったことに驚いた。

 

 

もっとも印象的だったこと。それは、N先生は話の中で「君たちのことが、ホンマに大好きやってん…」と、何回も繰り返し言ったくださったこと。

 

 

僕たちは5、6年が同じクラスのメンバーで、とてもやんちゃなクラスだった。そんなクラスだったから、6年生からN先生が担任を引き受けてくださることになった。いつも熱いN先生がいてくれたから、落ちこぼれて自信をなくしたクラスが息を吹き返し、本当に素敵なクラスになった。

 

 

ただ、N先生の中でも幾つか失敗もあったみたいで「もっとあの時、こうしてあげればよかった…」と、後悔されている姿も印象的だった。聞いても当時の僕たちは、たぶん感じ無かったようなことばかりなんだけど。

 

 

当時N先生は、毎日のように「だるまさん」という学級通信を発行されていた。それはB4サイズの手書きで、毎回だれか一人をフォーカスしたコーナーもあった。時には徹夜で書かれたいた事を今でも覚えている。

 

 

何かに書き留めておくということは、その時に読んでもらう読者に対してだけではなく、将来の自分への手紙にもなる。今まで何十回と担任し、何百人という生徒と接されていたのに、30年経っても僕たちの事を覚えていてくださった。

 

 

N先生はきっと頭の中に”思い出”というタンスを持っているのだと思った。そのタンスには学級通信で記録した思い出が、年代毎に大切に保管されている。だから、僕たちの様な教え子と話しをされる時、その年代の思い出をひっぱりだして、お話されているんだと感じた。その引出しは毎日書き続けていた学級通信「だるまさん」が記憶として積み重なり、整理されて出来ているんだと思う。

 

 

そしてN先生の話を聞いて、スーッと理解できることが多かった。やはり12歳の時の恩師からは、自分の成長期の人格形成において、今だに多くの影響を受けていると感じた。

 

 

うちの長男も、今あの頃の僕と同じ小学6年生。彼も素敵な担任の先生に恵まれて、幸せそうだ。ふと気づくと、30年経ったら彼も恩師に会いに行くのかなぁ、なんて妄想する自分がいた。

 

 

次回お逢いできるのは近い日のことか、遠いのかわからないがまたお逢いしたい。そして、私もブログを書くことを辞めないで続けていこうと思う。