Real Blog

レジェンド鈴木が日々感じたことを哲学するブログ。書評、エッセイ、ポエムも書いてます。

『もしも、あの時お前が俺で、俺がお前だったなら…』

第6話『不安は原動力、初めての協業』〜もしも、あの時お前が俺で、俺がお前だったなら… 〜

「あるよ!」 それはとっさに出た言葉だったが、嘘じゃない。俺が得意とするのは、法人むけセミナー営業。これは今最も得意とするマーケティング策。 法人営業の施策だったらこれしかない。なぜなら俺は起業当初、大金をはたいて某大手コンサルティング会社…

第5話『厳冬の日、一杯のお茶』〜もしも、あの時お前が俺で、俺がお前だったなら… 〜

俺が沖野と再会したその日、牛込中央通り沿いにある喫茶店でお茶をした。今、アイツは一緒に入社したB社で出世し、法人営業部の課長になっていた。B社は埼玉本社なんだけど、法人相手ということで東京市ヶ谷のオフィスに居を構えたらしい。 それを聞いて、東…

第4話『再会 10年の時を経て』〜もしも、あの時お前が俺で、俺がお前だったなら… 〜

あれから10年…。2010年頃だったと思う。それは東京での出来事。場所は東京都市ヶ谷にある牛込中央通りの坂の下、外堀通りだったかな。 俺がアイツと同期入社した会社を辞めて、ちょうど10年。埼玉県の会社に勤めてたから、こんな東京のど真ん中でアイツとす…

第3話『決められたことに安心するか、決められることにワクワクするか』〜もしも、あの時お前が俺で、俺がお前だったなら… 〜

社会人になって思ったことがある。どんな会社でも必ず、その会社が成長してきた歴史や社員の経験値があって、そこに入ってきた人間はそのルールに従うことが重要ということ。特に大企業においてはそうだ。 だから、新入社員も大きな会社ほど安心なんだと思う…

第2話『You are the prison of your mind(君は、君の心の囚人)』 〜もしも、あの時お前が俺で、俺がお前だったなら… 〜

「You are the prison of your mind(君は、君の心の囚人)」 突然だけど、これは映画1999年の映画「マトリックス」で、主要キャラのモフィアスが唯一存在「ONE」に目覚める前の主人公ネオに言うセリフ。 この映画は哲学的な要素や、撮影ギミックが優れてい…

第1話『1Q98 アイツとの出逢い、見えない膜』 〜もしも、あの時お前が俺で、俺がお前だったなら… 〜

1Q98.5 この話を続けるため、最初にこれだけは語っておきたい。 俺がアイツ、すなわち沖野アタルと初めて出逢った時の事。それは、今から20年前に新卒で入社したアパレル通販会社の同期としての出来事だった。 ずいぶん前だけど、それはアイツを初めて個体…

序章『人生の選択肢』 〜もしも、あの時お前が俺で、俺がお前だったなら… 〜

人間誰しも、必ず一度や二度は 「あー、もし俺がアイツの人生を選んで生きていたら、今頃どーなっているんだろう?」って思ったことがあるはず。 実は俺も、若いときより40歳を過ぎてから、よくそう思うようになった。20歳くらいまでは、人生の幸福ってのは…